腸内フローラとは一体なに?

 

人間の腸内には様々な微生物・菌類が住み、これらがバランスよく存在していることで腸内環境は適切に保たれています。特に腸壁にはビッシリと細菌類が陣取って塊を形成しており、腸壁一面に草花が生えたような様子から腸内フローラと呼ばれています。

 

本来、人間の健康状態が好ましいならばまさに一面花畑のような腸内フローラが形成されているのですが、腸内環境が悪化したり病気や薬剤の影響によって腸内フローラに穴が開いたりまばらになってしまうことがあります。

 

観測できるほど腸内フローラが崩れているならば明らかな症状が現れるほど腸の健康は損なわれた状態であり、長期的には腸がんなどのリスクにもなりますので腸内フローラを修復する必要があります。特に食生活や生活習慣が不安定になりがちな現代人には重大な問題といえるでしょう。

 

腸内フローラを修復するといっても、腸内フローラとは前述の通り腸壁を埋め尽くす細菌群のことですので、薬や医学的な治療を行えば治るというものではなく食事を中心に生活を見直す必要があります。

 

元々自然な人間の生活に寄り添って共生してきた細菌群ですから、ここ数十年でめまぐるしく変化した現代人の生活習慣に適応できず慢性的に腸内フローラが減少しがちだったり、腸内フローラの中の悪玉菌が優勢になったりという問題は頻発しており、問題の解決は簡単ではありません。まずは腸内フローラの存在と重要性を知り、これをよりよく保つことの必要性を知ることが第一歩です。

 

腸内フローラを改善するには?

 

腸内フローラは腸の機能に重要な関わりを持っているため、腸内フローラに問題が生じた場合は速やかに改善することが必要となります。しかしながら腸内フローラは繊細なバランスの上で成り立っており、よい状態に保つことも難しいのですが、一度状態が悪くなってから改善することはさらに困難を極めます。

 

何故なら腸内フローラを構成する微生物・細菌類は正常な腸内環境によってそのバランスを維持できており、腸内フローラに問題が生じると腸の機能が衰えたり異常をきたしたりするため、その結果としてさらに腸内フローラのバランスが崩れるという悪循環に陥るからです。

 

改善は簡単なことではありませんし時間もかかりますが、地道に生活習慣を改善しながら腸内環境によい食品を意識して食べ続けることが必要になります。

 

腸内フローラの改善、ひいては腸の健康状態の改善に欠かせないのはやはり食事内容の改善です。乳酸菌食品など直接腸に善玉菌を送り込むようなアプローチばかりが注目されますが、それだけでなく悪玉菌が腸内で毒素を作る元になるような食品を制限する必要もあります。

 

具体的には動物性脂肪やタンパク質の過剰は腸内環境を大きく悪化させます。適量必要なものではありますので、あくまで適度な量に留めると言うことが重要です。そして腸内に張り付いた食物のカスも悪玉菌の餌ですので、これを洗い流してくれる食物繊維も意識して摂る必要があります。

 

また、規則正しい生活習慣やストレス対策など、一般的な健康対策も腸には非常に重要です。というのは、自律神経のバランスが崩れると腸のぜん動運動機能が低下し、腸に食物が滞留して便秘や悪玉菌の増殖を招きます。したがってよい食事と共に安定した生活習慣を目指す必要があるでしょう。